加奈子メモリアル手記 愛の一雫

大湾由美子/加奈子 著

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第一章

三歳は面白い?

三歳は面白い?

この頃の加奈子との生活は、楽しくて仕方がありませんでした。話すこと、やること、すべてが物語であり、感動でした。

私の帰りが遅くなると、私が「ごめんね、遅くなって」と言うと、加奈子はこう返してきます。
「いいのよ。いつも遅くなりなさい。平気、平気」
冗談とも皮肉ともつかないことを言って、笑わせてくれます。

食生活の管理のため、また、預かってもらっているおばあちゃんの負担を少しでも軽くしたいという親心から、毎日お弁当を作って持たせていました。でも、おばあちゃんの手作りをいただいたりして、お弁当が残っていることもありました。
「お弁当、食べなかったの?」
と聞くと、
「だって、あなたのお弁当、時々まずいんですもの」
——爆笑する我が家です。

お父さんとお留守番をすることもありました。お父さんは自宅と棟続きの仕事場(接骨院)で働いていたので、加奈ちゃんは家にいて、お父さんのお相手をして遊ぶこともありました。

お父さんにお客さんがいる間は、一人で人形などで遊び、お父さんの手が空いたときには、その相手もさせられていたようです。また、着物が好きで、一人で引っぱり出して着ては、踊ったりしていました。

ある日、おばあちゃんが外出していて、お父さんと二人きりで家にいたときのこと。夢中で遊んでいたのと、トイレが接骨院の前を通らないといけないせいか、おしっこをしくじってしまったようです。

私が帰宅すると、
「きょう、おとうちゃんと なかよく あそんだよ。ところで、かなちゃんの はなし、おとうちゃんから きいた? おもらし しちゃったのよ、ウフフ」
——早速報告。思わず吹き出してしまう表現でした。
三歳は面白い?



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まさや
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2022年に出版された「加奈子メモリアル~愛の一雫~」(大湾加奈子・大湾由美子 著)を連載、紹介しています。
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