第一章
一人で「どうしようか」と考え
一人で「どうしようか」と考え、解決策を見つけるのが上手になってきました。
ある日の夕方、役場にお勤めの塩川のおばさんにお願いしてあった住民票を受け取りに、お使いを頼んだところ、なかなか帰ってきません。電話で尋ねると、「とっくに帰った」とのこと。心配になって探しに行くと、塩川のおばさん宅の隣のお宅から声が聞こえます。
「加奈ちゃーん!」と呼ぶと、駆けてきました。
「加奈ちゃん、預かりものは?」
「うん、あれね、こっちこっち。」
私の前をすり抜けて、さらにそのお隣の家へ。「お母さん、お母さーん」と、よそのお宅をのぞき込み、その家のお母さんを呼んでいます。
やがて出てこられたおばさんに、「さっき私が預けてあったもの、ください」と言うと、おばさんはニコニコとそれを手渡してくれました。
「わたし、隣の子と遊ぶから、預かってくれませんか?」と頼んで、預けたようです。
きっと一度家に帰れば、「もう夕方だから遊んじゃダメ」と言われると思ったのでしょう。見事な「あっぱれ」と言うべきか……。とにかく無くさずにすみ、ちゃんと一人で考えて行動したことは、お見事でした。

ある日の夕方、役場にお勤めの塩川のおばさんにお願いしてあった住民票を受け取りに、お使いを頼んだところ、なかなか帰ってきません。電話で尋ねると、「とっくに帰った」とのこと。心配になって探しに行くと、塩川のおばさん宅の隣のお宅から声が聞こえます。
「加奈ちゃーん!」と呼ぶと、駆けてきました。
「加奈ちゃん、預かりものは?」
「うん、あれね、こっちこっち。」
私の前をすり抜けて、さらにそのお隣の家へ。「お母さん、お母さーん」と、よそのお宅をのぞき込み、その家のお母さんを呼んでいます。
やがて出てこられたおばさんに、「さっき私が預けてあったもの、ください」と言うと、おばさんはニコニコとそれを手渡してくれました。
「わたし、隣の子と遊ぶから、預かってくれませんか?」と頼んで、預けたようです。
きっと一度家に帰れば、「もう夕方だから遊んじゃダメ」と言われると思ったのでしょう。見事な「あっぱれ」と言うべきか……。とにかく無くさずにすみ、ちゃんと一人で考えて行動したことは、お見事でした。

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