加奈子メモリアル手記 愛の一雫

大湾由美子/加奈子 著

朝夕(6時)更新しています

第一章

人形劇

トイレットペーパーの巻き芯で人形劇をする事になり、家から材料を持っていったが、加奈子、意気込みは良いが製作は不得意、お友達に手伝って貰った由、母親譲りの不器用さは遺伝?

●五月十九日(先生より)

材料を余計に持ってきて他のお友達に分けてあげていましたが、それでも一人分たりません。
「もう一つ持ってきてあげればよかった。」と加奈ちゃん独り言、心を痛めているようです。優しい加奈ちゃんです。

作るのは得意でなく、見かねた友達が手伝う場面もありました。

机を使った即席の舞台でS君が
「これから女の子の人形劇を始めま―す。」
と司会をかって出て加奈ちゃん達が楽しい劇を展開、他のクラスの子達に
「面白かったね、先生ありがとう。」
と、私までお礼を言われて嬉しい一日でした。

人形劇
人形劇やままごとなど見立てたり、そのものになって遊ぶ想像遊びが大好きで園でもよく演じて遊んでいたようです。

園生活は夢いっぱいで、感性が豊かに育まれると共に、言葉の育ちが広がってお友達との掛け合いを喜んでいる日々でした。

この頃は幼稚園の生活が刺激になって、家でもかなり大人っぽい事をしてくれるようになりました。洗濯物を畳んだり、食事の片付けをしたり、私達は成長の喜びを味わい、感動の連続でした。

卵焼きの周りにソーセージを小さく切ってならべ
「太陽さんを食べましょう。太陽さんがだんだん崩れ、夕方になります。」
などと言い、周りの物、事象すべてが「生ある存在」であり、夢を育む材料でした。

その中で小さな人格が創られていったと思います。

人形劇



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プロフィール
まさや
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2022年に出版された「加奈子メモリアル~愛の一雫~」(大湾加奈子・大湾由美子 著)を連載、紹介しています。
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