加奈子メモリアル手記 愛の一雫

大湾由美子/加奈子 著

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第一章

子供の心は美しい。

●六月十七日(母より)……罪を憎んで人を憎まず、子供の心は美しい。

昨日の事です。公園で遊んでいると、上級生の障害のあるお子さんに噛みつかれようとして親子とも恐怖を味わいました。

帰宅後、「きっと加奈ちゃんが可愛くて抱きたかったのかも知れない。」と言うと、
「あの、お兄ちゃんは病気なの? 言葉はぜんぜん知らないの? お兄ちゃんが言葉を分かるようになって欲しい。それは子供は抱いていけません、という事。」

お兄ちゃんへの気遣いを見せる加奈子に、これから様々な人との出会いがある事でしょうが、どうぞ、その心を大切にして欲しいと思いました。

子供の心は美しい。
六月二十一日、
慰霊の日にちなみ、私は職場として基地包囲平和行動で「人間のくさり」に参加する。

当初、加奈子も一緒に行く事にしていたのだが、折悪しく大雨、本人の意思と家族協議の結果、お父さんとお留守番の由。

案の定、どしゃぶりで私達参加者はずぶ濡れ。帰宅後「久美子先生にあったよ。」と言うと、
「行けばよかった。」と悔しがる。

「山内先生や静子先生、笑子先生もいらしていたよ。」
「みんな、戦争が嫌いなんだね、自分の子供を失いたくないんだね。」と加奈子の弁、彼女なりに平和や家族を受けとめているらしい。

夕食は手巻き寿司を喜び家族団らん。赤ちゃんの頃からの加奈子の声の記録を聞かせたら、当人感動。

私の頬を両手で包み
「育ててくださってありがとう。」と言う。

思わず抱きしめて、平和でいられる事、子育ての幸せなど、親として極上の喜びを‐歯み締めた日でした。

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まさや
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2022年に出版された「加奈子メモリアル~愛の一雫~」(大湾加奈子・大湾由美子 著)を連載、紹介しています。
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